猫を飼い始めたばかりの方や猫の迎え入れを考えている方にとって「ケージはいつまで必要?」「そもそもケージは必要なの?」と疑問に感じるのではないでしょうか。
猫をケージ飼いすることで安全やトラブル防止などのメリットがありますが、長く続けすぎても猫にストレスを与えてしまう可能性があります。
本記事では、猫のケージがいつまで必要なのか、具体的な月齢の目安からケージ飼いをやめる判断基準、放し飼いへの切り替え方法まで詳しく解説します。

おしゃれな猫用ケージを探している方は、以下の記事もご参考ください。

猫のケージはいつまで必要?

猫のケージがいつまで必要かは、猫の成長段階や生活環境によって異なります。
一般的には、生後3ヶ月から7ヶ月頃までケージを使用するのが望ましいとされています。子猫の体が小さく好奇心旺盛な時期は、予期せぬ事故から守るためにケージでの管理がおすすめです。
特に生後3ヶ月までは、骨格や筋肉が未発達で危険を認識する能力も十分ではないため、ケージでの飼育をおすすめします。
生後7ヶ月頃になると、体もしっかりしてきて環境への理解も深まるため、徐々にケージ卒業を検討できる時期です。ただし、新しい環境に慣れるまでの期間や先住猫との関係を築く過程では、月齢に関係なくケージが必要になる場合もあります。
猫のケージ飼いをやめる判断基準
猫のケージ飼いは、新しい環境への適応期間や安全確保のために必要ですが、猫の成長や慣れ具合を見ながら、適切なタイミングでケージの外での生活に移行させて問題ありません。
ここでは、猫のケージ飼いをやめる判断基準を解説します。
- 家の環境に慣れている
部屋の隅々まで落ち着いて探索できる - トイレの場所を覚えている
トイレの失敗がほとんど見られない - 危険な場所や物を理解している
コンロやコード類など危険なものに近づかない - 先住猫との関係が良好である
一緒に過ごしても穏やかに共存できる
家の環境に慣れている
猫のケージ飼いを卒業させる判断基準のひとつが、家の環境に十分慣れているかどうかです。
猫は本来警戒心の強い動物であり、新しい環境では強いストレスを感じます。しかし、時間をかけて少しずつ慣れていくことで、安心して過ごせるようになります。
以下のような状態が見られれば、ケージの外での生活を始める準備が整っているといえるでしょう。
- 部屋の隅々まで落ち着いて探索できる
- 家の中のさまざまな場所でリラックスしている
- ドアの開閉音や掃除機の音などの生活音に過剰反応しない
- 飼い主の姿が見えなくなっても過度に不安がらない
- 自分のペースで家の中を移動できる
これらの行動が安定して見られるようになれば、猫が環境に適応している証拠です。
トイレの場所を覚えている
猫は本来清潔好きな動物で、適切な場所で排泄する習性を持っていますが、新しい環境では不安からトイレの場所を忘れてしまったり、粗相をしてしまったりすることがあります。
トイレを覚えていないにもかかわらず、ケージを卒業してしまうと、トイレ以外の場所で排泄してしまう可能性も考えられます。
そのため、ケージ飼いを卒業する前に、トイレトレーニングを完了させましょう。我慢せずに適切なタイミングで排泄できていれば、トイレの習慣がしっかり身についている証拠といえます。
危険な場所や物を理解している
猫のケージ飼いを卒業させる前に、家の中の危険な場所や物を理解しているかどうかを確認することが重要です。好奇心旺盛な猫は、興味を持ったものに近づいて確かめようとする習性があり、時には命に関わる事故につながることもあります。
特に子猫の場合は、何が危険なのか判断する能力が未熟なため要注意です。猫の行動を注意深く観察し、危険回避ができるようになっているかを判断しましょう。
- キッチンのコンロやIH調理器
- 電気コード類
- 洗濯機や乾燥機の中
- ベランダ
また、飼い主が注意した際にその行動をやめることができれば、学習能力も備わっている証拠です。危険を理解し回避できる状態になって初めて、安全にケージの外での生活を始めることができます。
先住猫との関係が良好である
猫同士の相性は個体差が大きく、すぐに仲良くなれる場合もあれば、時間をかけて少しずつ距離を縮める必要がある場合もあります。
無理に一緒にすると、ストレスから体調を崩したり、攻撃的な行動が習慣化してしまう恐れがあります。お互いに威嚇や攻撃行動が見られず、同じ部屋で穏やかに過ごせる状態かを確認しましょう。
距離を保ちながらも、一緒に遊んだりグルーミングし合ったりする様子が見られれば理想的です。食事の時間も落ち着いていて、トイレや寝床の取り合いが起きないことも確認してみてください。
猫をケージ飼いするメリット

猫のケージ飼いには、安全面や生活管理の面で多くのメリットがあります。特に子猫や多頭飼育の環境では、ケージを上手に活用することで猫にとっても飼い主にとっても快適な生活を実現できます。
ここでは、猫をケージ飼いするメリットを解説します。
- 子猫の安全を守れる
誤飲や転落などの事故から守れる - 留守番時の事故を防げる
危険な場所への侵入を防止できる - 先住猫とのトラブルを避けられる
ストレスや喧嘩を軽減できる - 来客時や災害時に役立つ
猫を安全な場所へ素早く確保できる
子猫の安全を守れる
子猫の時期は好奇心が非常に旺盛で、目に入るものすべてに興味を示します。
しかし、危険を判断する能力がまだ未熟なため、家の中には子猫にとって命に関わる危険がたくさん潜んでいます。ケージ飼いをすることで、これらのリスクから子猫を効果的に守ることが可能です。
子猫に多い事故には、以下のようなものがあります。
- 電気コードを噛んで感電する事故
- 小さなおもちゃや輪ゴムなどの誤飲
- 高い場所からの転落事故
- 家具の隙間に挟まれる事故
- キッチンの火や刃物による怪我
- 有毒な観葉植物の誤食
ケージ内であれば安全が確保された環境で過ごせるため、飼い主も安心して見守ることができます。
留守番時の事故を防げる
飼い主が外出中や仕事で家を空ける時間帯は、猫の行動を監視することができません。
この留守番時間こそ、思わぬ事故が発生しやすい危険な時間帯といえます。ケージを活用することで、飼い主の目が届かない間も猫を安全に守ることが可能です。
留守番時に起こりやすい事故には、以下のようなものがあります。
- キッチンでコンロのスイッチを誤って押してしまう
- 窓やベランダから転落する
- 洗濯機や乾燥機の中に入り込む
- ゴミ箱を漁って異物を誤飲する
- 電気コードをかじって感電する
- 観葉植物を食べて中毒症状を起こす
ケージ内で過ごしてもらうことで、これらの危険から猫を守り、飼い主も安心して外出できます。
先住猫とのトラブルを避けられる
新しく猫を迎え入れる際、先住猫との関係が課題となります。猫は縄張り意識が強い動物であり、突然知らない猫が自分のテリトリーに現れると強いストレスを感じてしまいます。
ケージを使用することで、両者を段階的に慣れさせることが可能です。最初はケージ越しにお互いの存在を認識させ、徐々に距離を縮めていくことで、無理のない関係づくりができます。
いきなり同じ空間で過ごさせると、威嚇や喧嘩が発生し、怪我をする恐れもあるでしょう。また、先住猫が新入り猫を執拗に追いかけ回したり、食事やトイレを邪魔したりするトラブルも防げます。
ケージ内であれば新入り猫も安心して食事や休息が取れるため、ストレスを最小限に抑えられます。
来客時や災害時に役立つ
日常生活の中では、突然の来客や地震などの災害といった予期せぬ事態が発生することがあります。
来客時には、玄関のドアが開いた瞬間に猫が飛び出して、脱走するリスクがあるでしょう。
また、来客者が猫アレルギーを持っている場合や、猫が人見知りで強いストレスを感じる場合にも、ケージで安全に隔離できます。
他にも、普段からケージに慣れさせておけば、緊急時でもスムーズに入ってくれる可能性が高いため、地震や火災が発生したなどで避難する際に役立ちます。
猫をケージ飼いするデメリット
猫のケージ飼いには安全面でのメリットがある一方で、使い方を誤るとデメリットも生じます。特に長時間のケージ飼いや不適切な環境では、猫の心身に悪影響を与えてしまう恐れがあります。
- 運動不足になりやすい
十分な運動ができず肥満のリスクが高まる - ストレスが溜まる可能性がある
欲求不満を感じて問題行動を起こす可能性がある - 長時間の使用は健康に悪影響を及ぼす可能性がある
身体機能全体に支障をきたす恐れがある
運動不足になりやすい
猫は本来活発に動き回る動物であり、運動が健康維持には欠かせません。しかし、ケージ内は活動範囲が限られているため、十分な運動量を確保することが難しくなります。
特に成猫は1日に必要な運動量が多く、ケージだけでは満たせない可能性が高いでしょう。なお、運動不足が続くと、以下のような問題が発生します。
- 糖尿病や心臓病のリスクが高まる
- 筋力が低下する
- 便秘になりやすくなる
- ストレスが溜まる
これらの問題を防ぐためには、ケージから出して遊ぶ時間を毎日確保することが大切です。
キャットタワーやおもちゃを使って十分に運動させ、狩猟本能を満たしてあげることで、心身ともに健康な状態を保てます。ケージ飼いをする場合でも、運動の時間は必ず設けるようにしましょう。
ストレスが溜まる可能性がある
猫は自由気ままに行動する動物であり、自分の意志で好きな場所に移動できることを好みます。しかし、ケージ内での生活は行動が制限されるため、猫にとってストレスとなる可能性があります。
特に活発な性格の猫や、広い空間での生活に慣れている猫ほど、閉じ込められることへの不満が強くなるでしょう。ストレスが溜まると、以下のような問題行動や症状が現れます。
- 過度に鳴いたりケージを引っ掻いたりする
- 過剰なグルーミングで脱毛や皮膚炎を起こす
- 食欲不振や下痢などの体調不良が見られる
- 攻撃的または無気力な状態になる
これらのサインが見られたら、ケージ飼いの時間を見直す必要があります。
定期的にケージから出して遊んだり、飼い主とのスキンシップの時間を増やしたりすることで、ストレスを軽減できます。猫の様子をよく観察し、心の健康にも配慮しましょう。
長時間の使用は健康に悪影響を及ぼす可能性がある
ケージ飼いが長時間に及ぶと、運動不足やストレスだけでなく、猫の身体機能全体に深刻な悪影響を及ぼす恐れがあります。
短時間の利用であれば問題ありませんが、1日の大半をケージ内で過ごすような生活が続くと、さまざまな健康問題が発生する可能性が高まるでしょう。
特に成長期の子猫や高齢猫は、長時間のケージ飼いによる影響を受けやすいため注意が必要です。長時間のケージ飼いで起こりうる健康問題は、以下の通りです。
- 筋力が低下して運動能力が衰える
- 関節が硬くなり可動域が制限される
- 免疫力が低下して病気にかかりやすくなる
- 骨密度が減少して骨折のリスクが高まる
これらの問題を防ぐためには、ケージ飼いの時間を必要最小限に留めることが大切です。飼い主の目が離れる外出時や夜のみなどに留め、猫本来の活動を取り入れましょう。
なお、猫を夜だけケージで寝かせることについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

猫をケージから放し飼いに切り替える方法

猫のケージ飼いから放し飼いへの移行は、焦らず段階的に進めることが大切です。
いきなり完全に自由にするのではなく、猫のペースに合わせて少しずつ慣れさせていくことで、ストレスを最小限に抑えられます。
ここでは、猫をケージから放し飼いに切り替える方法を解説します。
- 短時間から徐々に外に出す
猫の反応を見ながら少しずつ外出時間を延ばす - ケージの扉は開けたままにしておく
猫が自由に出入りできる状態にする - 部屋の安全対策を徹底する
猫が安全に過ごせる環境を整える - 猫の様子を観察しながら進める
猫のペースに合わせて調整する
短時間から徐々に外に出す
放し飼いへの移行は、いきなり長時間自由にするのではなく、短時間から始めることが大切です。
猫にとって急激な環境変化はストレスとなるため、少しずつ外の世界に慣れさせていく必要があります。最初は5分から10分程度、ケージの外に出してあげることから始めましょう。
段階的に進める具体的な手順は、以下の通りです。
- 初日は5〜10分程度の短時間から始める
- 猫が落ち着いていたら翌日は15〜20分に延ばす
- 1週間ほどかけて1時間程度まで延ばしていく
- 問題がなければ半日、1日へと拡大する
猫が不安そうにしたり、ケージに戻りたがったりする場合は、無理に進めず前の段階に戻すことも大切です。猫が自信を持って部屋の中を探索できるようになるまで、焦らずゆっくりと時間をかけて慣れさせていきましょう。
ケージの扉は開けたままにしておく
ケージから放し飼いへの移行期間中は、ケージの扉を常に開けた状態にしておくことが効果的です。
猫にとってケージは長い間過ごしてきた安全な場所であり、急に閉じ込められなくなると逆に不安を感じることがあります。扉を開けたままにすることで、猫が自分の意志で自由に出入りできる環境を作ることが大切です。
また、完全に放し飼いに移行した後も、ケージを撤去せずそのまま残しておけば、猫の安心できるプライベート空間として活用できます。
部屋の安全対策を徹底する
猫をケージから出して自由に過ごさせる前に、部屋の安全対策を徹底することが大切です。ケージ内とは異なり、部屋には猫にとって危険な物や場所が数多く存在します。
事前にしっかりと対策を行うことで、事故やトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。特に好奇心旺盛な猫は、予想外の行動を取ることもあるため、細部まで注意を払う必要があります。
部屋の安全対策として行うべきことは、以下の通りです。
- 電気コード類を隠すかカバーで保護する
- 誤飲の危険がある小物を片付ける
- 有毒な観葉植物を猫の届かない場所に移す
- 窓やベランダに転落防止の柵やネットを設置する
- キッチンや浴室など危険な場所への侵入を防ぐ
これらの対策を実施したうえで、実際に猫を出してみて問題がないか確認しましょう。猫の行動を観察しながら、見落としていた危険箇所がないかチェックすることも重要です。
猫の様子を観察しながら進める
猫を放し飼いに切り替える際は、猫の様子を注意深く観察しながら進めることが最も重要です。焦って進めてしまうと、猫に過度なストレスを与え、かえって移行が遅れてしまう可能性もあります。
もし猫が不安そうな様子を見せたり、ケージから出たがらなかったりする場合は、無理に進めず前の段階に戻すことも大切です。
逆に、積極的に探索して落ち着いている様子であれば、少しペースを早めても問題ありません。猫が発するサインを見逃さず、その子に最適なペースで移行を進めていきましょう。
猫のケージ飼いをやめた後の注意点
猫のケージ飼いをやめて放し飼いに移行した後も、油断は禁物です。ケージ内では起こり得なかった事故やトラブルが発生する可能性があるため、継続的な注意と対策が必要になります。
ここでは、猫のケージ飼いをやめた後の注意点について解説します。
- 誤飲・誤食に注意する
床に物を置かないようにする - 高所からの転落を防ぐ
安全に上り下りできる環境を整える - コード類を片付ける
感電する事故を防ぐ - 脱走対策を行う
二重扉やネットなどの対策を講じる
誤飲・誤食に注意する
放し飼いを始めて猫の行動範囲が広がると、誤飲・誤食のリスクが高まります。猫は好奇心からさまざまな物を口に入れてしまう習性があり、特に小さくて動く物や紐状の物に強い興味を示します。
誤飲・誤食は命に関わる重大な事故につながる可能性があるため、日頃から十分な注意が必要です。誤飲・誤食しやすい危険な物には、以下のようなものがあります。
- 輪ゴムやヘアゴムなどの小さなゴム製品
- ビニール袋や包装フィルムなどのプラスチック類
- 糸くずや毛糸などの繊維類
- ボタンや画鋲などの小物
- チョコレートや玉ねぎなど猫に有毒な食品
これらの物は猫の目につかない場所に保管し、床や低い位置に置かないようにしましょう。
また、猫が何かを口にしている様子が見られたら、すぐに確認して取り除くことが大切です。万が一誤飲した疑いがある場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
高所からの転落を防ぐ
猫は高い場所を好む習性があり、放し飼いを始めるとキャットタワーや家具の上など、さまざまな場所に登るようになります。
適度な高さであれば運動になりますが、高すぎる場所から飛び降りたり、足を滑らせたりすると、骨折や内臓損傷などの怪我につながる危険があります。
特に子猫や高齢猫は着地が上手くできず、転落事故を起こしやすいため注意が必要です。
また、猫が高い場所から飛び降りようとしている時は、無理に驚かせたり急に近づいたりしないことも大切です。安全な着地場所を確保し、猫が自分のペースで降りられる環境を整えましょう。
コード類を片付ける
放し飼いを始めると、猫が電気コードやケーブル類に興味を示すことがあります。特に動くものや細長いものに反応しやすく、コード類を噛んだり引っ張ったりして遊ぼうとする傾向があります。
しかし、コードを噛むと感電事故につながる危険性があり、最悪の場合は命を失うこともあるため、徹底した対策が必要です。コード類による事故を防ぐための対策は、以下の通りです。
- 使っていない電化製品のコードはコンセントから抜く
- コードカバーやチューブで保護する
- 家具の裏や壁に沿わせて見えないようにする
- コード類をまとめるグッズで整理する
- 苦味スプレーを吹きかけて噛むのを防ぐ
特にスマートフォンの充電ケーブルやイヤホンのコードは、床に放置しがちなので注意が必要です。使用後は必ず引き出しにしまう習慣をつけましょう。
また、万が一猫がコードを噛んでいるのを見つけたら、触らずにまずブレーカーを落としてから対処することが重要です。
脱走対策を行う
放し飼いを始めると、猫の行動範囲が広がり玄関やベランダなど外につながる場所に近づく機会が増えます。室内飼いの猫が外に出てしまうと、交通事故や迷子、感染症のリスクに晒されるだけでなく、恐怖から隠れてしまい帰ってこられなくなる可能性もあります。
一度外の世界を知ると脱走癖がつくこともあるため、事前にしっかりとした脱走対策を講じることが重要です。脱走を防ぐための具体的な対策は、以下の通りです。
- 玄関に猫用のゲートや柵を設置する
- 来客時は事前に猫を別室に移動させる
- ベランダには転落防止ネットを張る
- 窓は猫が通れない程度しか開けない
- 網戸はロックをかけて簡単に開かないようにする
特に宅配便や来客時は玄関のドアが開く機会が多く、その隙に猫が飛び出してしまうケースが頻発します。インターホンが鳴ったら、猫の居場所を確認してから対応する習慣をつけましょう。
万が一脱走してしまった場合に備えて、マイクロチップの装着や首輪に連絡先を記載しておくことも大切です。
猫のケージ飼いを推奨するケース

猫のケージ飼いは一時的な措置として用いるのが基本ですが、状況によっては積極的に活用すべきケースもあります。猫の安全や健康を守るために、むしろケージを使用した方が良い場合について理解しておくことが大切です。
ここでは、ケージ飼いを推奨する具体的なケースについて解説します。
- 病気や怪我の療養中の場合
回復を促すために使用する - 留守番中の安全が確保されていない場合
ケージで安全を守る - 高齢猫の安全を確保する場合
転倒や転落事故を防ぐために活用する
病気や怪我の療養中の場合
動物病院で治療を受けた後、自宅で安静にする必要がある時期は、猫の動きを制限して患部に負担をかけないことが重要です。
特に骨折や手術後、関節の疾患などでは激しい運動が回復を妨げたり、症状を悪化させたりする恐れがあります。そのため、病気や怪我の療養中の場合は、ケージ内に水やフード、トイレを設置し、猫が快適に過ごせる環境を整えましょう。
獣医師の指示に従って安静期間を守ることで、スムーズな回復が期待できます。療養が終わったら、徐々に運動範囲を広げて通常の生活に戻していきましょう。
留守番中の安全が確保されていない場合
共働きや一人暮らしで長時間留守にすることが多い場合、その間に起こりうる事故を完全に防ぐのは困難です。特に賃貸住宅で大規模な安全対策ができない環境や、引っ越したばかりで対策が不十分な状態では、ケージの使用が推奨されます。
ただし、長時間のケージ飼いはストレスにつながるため、帰宅後は必ず外に出して十分に遊ばせることが大切です。また、可能な限り部屋の安全対策を進めて、徐々にケージなしでも留守番できる環境を整えていきましょう。
高齢猫の安全を確保する場合
猫も年齢を重ねると、運動能力や反射神経が徐々に低下していきます。若い頃は軽々と飛び移れた場所でも、高齢になると着地に失敗したり、バランスを崩して転倒したりする危険性が高まります。
視力や聴力の低下も加わり、障害物にぶつかったり段差でつまづいたりすることも増えるため、安全な環境で過ごさせることが重要です。
高齢猫用のケージは、段差が少なく出入りしやすいタイプを選びましょう。また、クッション性のある敷物を敷いて関節への負担を軽減することも大切です。
まとめ

猫のケージ飼いは、子猫の安全確保や新しい環境への適応期間、病気の療養時など、状況に応じて適切に活用することが大切です。
ケージから放し飼いへの移行は、猫の様子を観察しながら段階的に進めることで、ストレスを最小限に抑えられます。
ケージ飼いにはメリットとデメリットの両面があるため、長時間の使用は避け、猫が心身ともに健康に過ごせるよう配慮しましょう。猫一匹一匹の性格や年齢、生活環境に合わせて、最適な飼育方法を選択することが飼い主の責任です。

