一人暮らしをしていると、ふとした瞬間に寂しさを感じることも少なくありません。そんな時、可愛い猫が隣にいてくれたら心が癒されるでしょう。
しかし、一人暮らしで猫を飼うには、メリットだけでなくデメリットも存在するため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
本記事では、一人暮らしで猫を飼うメリットとデメリット、必要な費用などを解説します。

一人暮らしで猫を飼うことは可能?

一人暮らしでも猫を飼うことは十分に可能です。
猫は犬と違って散歩の必要がなく、静かに留守番もできるため、仕事で日中家を空ける方でも飼いやすいペットといえます。ただし、誰でも簡単に飼えるわけではありません。
まず大前提として、ペット可物件に住んでいることが必須条件です。ペット不可の物件で無断飼育をすると、契約違反となり退去を求められる可能性があります。
また、猫の世話ができるのは基本的に飼い主だけになるため、病気や急な出張などで家を空ける場合に備えて、頼れる人やペットシッターを確保しておくことも大切です。
一人暮らしで猫を飼うメリット
一人暮らしで猫を飼うことには、さまざまなメリットがあります。猫は比較的手間がかからず、飼い主の生活リズムに合わせやすいペットです。
ここでは、一人暮らしで猫を飼うメリットを解説します。
- 癒しになる
可愛らしい姿や仕草で心が癒され孤独感が解消される - 猫は散歩の必要がない
毎日の散歩が不要で忙しい方でも飼いやすい - 留守番ができる
日中の留守番も問題なく一人で過ごせる - 交友関係が広がる
猫好き同士の交流やSNSを通じて人脈が増える
癒しになる
一人暮らしで猫を飼う最大のメリットは、何といっても癒しの存在になることです。
一人暮らしの部屋に帰っても誰もいない寂しさを感じることも少なくありません。しかし、猫がいるだけで、その孤独感が大きく軽減されます。
ゴロゴロと喉を鳴らしながら膝の上で眠る姿は、何にも代えがたい幸せを感じさせてくれるでしょう。猫は最高の癒しパートナーといえます。
猫は散歩の必要がない
猫は犬と違って毎日散歩に連れて行く必要がないため、忙しい一人暮らしの方でも飼いやすいペットです。仕事で帰宅が遅くなっても、雨や雪の日でも、散歩の心配をする必要がありません。
キャットタワーを設置したり、おもちゃで遊んであげたりすることで、運動不足を解消できます。朝の忙しい時間帯や夜遅い時間でも、外に出る必要がないため、時間に縛られることもありません。
真夏の猛暑や真冬の寒さの中、外出する必要がないのは飼い主にとっても楽です。時間的な負担が少ない点は、一人暮らしの方にとって魅力といえるでしょう。
留守番ができる
猫は一人でも静かに留守番ができるため、日中仕事で家を空ける一人暮らしの方に適しています。犬のように常に飼い主と一緒にいる必要がなく、マイペースに過ごせる性格が猫の魅力です。
基本的に猫は睡眠時間が長く、1日の大半を寝て過ごします。飼い主が留守の間も、お気に入りの場所で昼寝をしたり、窓から外を眺めたりして、それぞれの時間を楽しんでいます。
そのため、水とトイレさえ用意しておけば、8時間程度の留守番は問題ありません。ただし、長時間の留守番に慣れさせるには工夫も必要です。
- おもちゃやキャットタワーを用意する
- 室温を適切に保つ
- 帰宅後にスキンシップを取る
少しでも留守番時間を快適に過ごせるよう、環境を整えてあげましょう。
なお、猫の留守番が何日・何時間までOKなのか気になる方は、以下の記事もご参考ください。

交友関係が広がる
猫を飼うことで、今まで接点のなかった人との交友関係が広がるメリットもあります。猫という共通の話題があることで、自然と会話が弾み、新しいつながりが生まれやすくなるのです。
職場の同僚や友人と猫の話で盛り上がったり、猫を飼っている人同士で情報交換をしたりする機会が増えます。動物病院やペットショップで出会った飼い主さんと仲良くなることも珍しくありません。
SNSを活用すれば、さらに交流の輪が広がるでしょう。愛猫の写真や動画を投稿することで、全国の猫好きとつながるため、交友関係を広げたい方におすすめです。
一人暮らしで猫を飼うデメリット
猫を飼うことにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
特に一人暮らしの場合、自分一人で全ての問題に対処しなければなりません。飼い始めてから後悔しないためにも、デメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、一人暮らしで猫を飼うデメリットを解説します。
- 費用がかかる
フードや医療費など継続的に金銭的な負担が発生する - 壁や家具が傷つく
爪とぎによって部屋や家具にキズがついてしまう - 鳴き声に悩まされる
夜鳴きで近隣トラブルになる可能性がある - 旅行や長期出張が難しくなる
長期間家を空けることができず行動が制限される
費用がかかる
猫を飼うには、想像以上にお金がかかります。一人暮らしの場合、自分の生活費に加えて猫の飼育費用も捻出しなければならないため、経済的な負担は決して小さくありません。
猫の飼育にかかる主な費用は、以下の通りです。
- フードや猫砂などの日用品代
- 病気やケガの治療費
- 予防接種やワクチン代
- 健康診断費用
- ペット保険料
- 光熱費
猫の飼育には継続的な費用がかかることを理解し、経済的な余裕を持った上で飼い始めることが重要です。安易な気持ちで飼うと、後で金銭的に苦しくなってしまいます。
壁や家具が傷つく
猫を飼うと、爪とぎによって壁や家具、床などが傷ついてしまうことは避けられません。特に賃貸物件に住んでいる一人暮らしの場合、退去時の原状回復費用が高額になる可能性があります。
猫は本能的に爪とぎをする動物です。専用の爪とぎグッズを用意しても、お気に入りの場所で爪をとぐ習性があるため、完全に防ぐことは難しいでしょう。壁紙がボロボロになったり、お気に入りのソファが使い物にならなくなったりすることも珍しくありません。
傷を最小限に抑えるための対策は、以下の通りです。
- 爪とぎグッズを複数置く
- 壁に保護シートを貼る
- 定期的に爪を切る
- 家具にカバーをかける
賃貸物件の場合は、退去費用として敷金以上の請求がくることもあるため、覚悟が必要です。
鳴き声に悩まされる
猫を飼うと、鳴き声やトイレのにおいに悩まされることがあります。特に集合住宅に住んでいる一人暮らしの場合、近隣住民とのトラブルに発展する可能性も少なくありません。
猫は発情期や空腹時、トイレが汚い時などに大きな声で鳴くことがあります。深夜や早朝に鳴かれると、隣人から苦情がくることもあるでしょう。
鳴き声を抑えるための対策は、以下の通りです。
- 避妊・去勢手術をする
- トイレをこまめに掃除する
- 防音対策をする
一人暮らしでは自分だけが我慢すればいい問題ではないため、周囲への配慮が必要です。
旅行や長期出張が難しくなる
猫を飼うと、自由に旅行や長期出張に行くことが難しくなります。
一人暮らしの場合、猫の世話をしてくれる家族が同居していないため、家を空ける際には必ず誰かに預けるか、ペットシッターを手配しなければなりません。
猫は基本的に留守番ができますが、それでも1泊2日程度が限界です。水やフードの補充、トイレの掃除が必要になるため、数日以上家を空ける場合は対策が必須になります。
- ペットホテルに預ける
- ペットシッターを依頼する
- 家族や友人に頼む
- 自動給餌器やカメラを設置する
猫中心の生活になることを理解し、自由な時間が制限されることを覚悟しておく必要があります。
一人暮らしで猫を飼う前に考えること

猫を飼い始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、事前にしっかりと考えておくべきことがあります。一人暮らしの場合は特に、自分一人で全ての責任を負うことになるため、慎重な判断が必要といえるでしょう。
ここでは、一人暮らしで猫を飼う前に考えることを解説します。
- 最後まで責任を持てるか
猫の寿命は15年以上あり長期間の飼育になる - 猫の飼育費用を用意できるか
毎月の生活費とは別に猫の費用を捻出できる - 緊急時に世話をしてくれる人がいるか
入院や出張時に代わりに面倒を見てくれる人がいる - ペット可物件かどうか
現在住んでいる物件で猫の飼育が許可されている
最後まで責任を持てるか
猫を飼うということは、ひとつの命を預かる重大な責任を負うことです。
猫の平均寿命は15年以上といわれており、長い年月を共に過ごすことになります。そのため、最後まで面倒を見る覚悟があるかどうか、冷静に考える必要があります。
一人暮らしの場合、今後のライフスタイルの変化も想定しておかなければなりません。就職や転職、結婚、引っ越しなど、人生には様々な転機が訪れます。どのような状況になっても、猫を手放さずに一緒に暮らし続ける覚悟が必要です。
また、猫が高齢になると介護が必要になることもあります。病院への通院回数が増えたり、寝たきりになって付きっきりの世話が必要になったりすることも珍しくありません。
猫の飼育費用を用意できるか
猫を飼うには継続的に費用がかかるため、経済的な余裕があるかどうかを事前に確認しておく必要があります。自分の生活費だけでも精一杯という状況では、猫を幸せにすることはできません。
特に大学生の場合、親からの仕送りで生活している人も多いはずです。猫の飼育費用を自分で捻出できるのか、親に負担をかけることにならないか、よく考えてから決断しましょう。
猫の一生にかかる費用は200万円以上ともいわれています。お金がないからという理由で適切な治療を受けさせられないような事態は避けなければなりません。
経済的な責任を果たせるかどうか、冷静に判断するようにしましょう。
緊急時に世話をしてくれる人がいるか
一人暮らしで猫を飼う場合、自分に何かあった時に代わりに世話をしてくれる人がいるかどうかは事前に確認したポイントです。急な出張や入院、事故など、予期せぬ事態はいつ起こるか分かりません。
数日間家に帰れなくなった場合、猫は一人で取り残されてしまいます。水やフードがなくなり、トイレも汚れたままになれば、猫の命に関わる事態になりかねません。
何かが起こってから慌てるのではなく、猫を迎える前に緊急時の対応策を準備しておきましょう。
ペット可物件かどうか
猫を飼ううえで最も基本的な条件が、ペット可物件に住んでいるかどうかです。ペット飼育が禁止されている物件で無断飼育をすると、契約違反となり重大なトラブルに発展します。
賃貸物件には必ずペット飼育の可否が設定されており、ペット不可の物件で猫を飼った場合、大家さんや管理会社から即座に退去を求められる可能性があります。
最悪の場合、違約金や損害賠償を請求されることもあるでしょう。現在ペット不可の物件に住んでいる場合は、まずペット可物件への引っ越しを検討する必要があります。
一人暮らしで猫を飼える物件の選び方
ペット可物件を探す際には、いくつかの重要なポイントがあります。
- ペット可でも猫がOKか確認する
- 飼育できる頭数を確認する
- 追加費用を確認する
- 退去時の費用を確認する
- 間取りと広さを確認する
- 周辺環境を確認する
ペット可の物件でも、猫は不可という場合があるため注意が必要です。また、飼育できる頭数が1匹までと制限されていることも多いため、将来的に複数飼いたい場合は事前に確認しておきましょう。
一人暮らしで猫を飼うのに必要な費用
猫を飼うには、初期費用だけでなく毎月かかる固定費や突発的な費用など、さまざまなお金が必要になります。一人暮らしの場合、自分の生活費に加えて猫の費用も計画的に管理しなければなりません。
猫の飼育にかかる費用は、大きく分けて3つあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | トイレと猫砂 ケージ 食器 爪とぎ キャットタワー キャリーバッグ ブラシや爪切り |
| 月々の固定費 | フード 猫砂 光熱費 |
| その他費用 | 迎え入れ費用 避妊・去勢手術 ワクチン接種 ペット保険 ペットホテル ペットシッター |
猫1匹を飼育する場合、年間で約16万円程度かかるといわれています。予想外の病気やケガで高額な治療費が発生することもあるため、ある程度の貯蓄を用意しておくと安心です。
なお、猫を飼うのにかかる初期費用やその他費用については、以下の記事で詳しく解説しています。

一人暮らしで猫を迎える方法

猫を飼うと決めたら、次は実際にどこから猫を迎えるかを考える必要があります。
猫を迎える方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれにメリットや特徴があります。自分のライフスタイルや希望に合った方法を選びましょう。
ここでは、一人暮らしで猫を迎える方法を解説します。
- ペットショップ
好みの品種や子猫を選んで購入できる - 保護猫
里親募集から引き取り命を救うことができる
ペットショップ
ペットショップは、猫を迎える方法として最も一般的な選択肢のひとつです。店舗で実際に猫を見て触れ合いながら選べるため、初めて猫を飼う方でも安心して迎えられます。
ペットショップで猫を迎えるメリットは、以下の通りです。
- 好みの品種や毛色、性別を選べる
- 子猫の状態から飼い始められる
- 店員さんから飼育アドバイスを受けられる
- 必要なグッズを一緒に購入できる
- すぐに連れて帰れる
ただし、品種によって10万円から50万円以上と費用が高額になります。購入前には猫の健康状態をしっかりチェックし、ワクチン接種歴やアフターサポートの有無も確認しておきましょう。
保護猫
保護猫を引き取ることは、行き場のない猫に新しい家族を与え、命を救うことにつながります。保護猫団体や動物愛護センター、個人の里親募集などから猫を迎えることができます。
保護猫を迎えるメリットは、以下の通りです。
- ペットショップより費用が安く抑えられる
- ワクチン接種や避妊・去勢手術が済んでいることが多い
- トライアル期間で相性を確認できる
- 命を救うことができる
譲渡費用として3万円から5万円程度かかることが多いですが、初期費用を節約できます。ただし、一人暮らしの場合は譲渡条件が厳しく断られるケースもあるため注意が必要です。
なお、保護猫の迎え方や保護猫を迎える費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご参考ください。


一人暮らしで猫を飼う際の注意点
猫を迎えたら、安全で快適に過ごせる環境を整えることが飼い主の責任です。特に一人暮らしの場合、自分がいない時間も猫が安心して過ごせるよう配慮する必要があります。
ここでは、一人暮らしで猫を飼う際の注意点を解説します。
- 安全な環境を作る
誤飲や感電などの事故を防ぐ対策をする - 温度管理をする
エアコンで快適な室温を保ち熱中症を防ぐ - 脱走対策をする
玄関や窓からの脱走を防ぐ工夫をする - 留守番時の配慮をする
水やトイレを用意し安心して過ごせるようにする
安全な環境を作る
家の中には、猫にとって思わぬ危険がたくさん潜んでいます。特に一人暮らしで留守にする時間が長い場合、飼い主がいない間に事故が起きないよう事前に対策をしておく必要があります。
安全な環境を作るための対策は、以下の通りです。
- 電気コードを保護する
- 誤飲しそうな小物を片付ける
- 危険な場所に柵を設置する
- 有毒な植物を置かない
- 窓や戸棚にストッパーをつける
一度部屋を見回して、猫の目線で危険な場所がないかチェックしてみましょう。
なお、一人暮らしで猫を留守番させる場合はケージの活用もおすすめです。以下では、一人暮らしで猫の留守番にケージを使うメリットやデメリットを解説しているので、ご参考ください。

温度管理をする
猫は体温調節が苦手な動物のため、室温管理は飼い主の重要な役割です。特に一人暮らしで日中家を空ける場合、エアコンをつけっぱなしにして快適な温度を保つ必要があります。
夏場は熱中症のリスクが高まります。猫は汗をかけないため、暑さに非常に弱く、室温が30度を超えると命の危険があるでしょう。逆に冬場も寒さ対策が必要です。
電気代は通常より高くなりますが、猫の命を守るためには必要な出費です。飼い主が家にいる時も外出している時も、温度管理を怠らないようにしましょう。
脱走対策をする
猫が一度外に出てしまうと、道に迷ったり事故に遭ったりする危険性が高く、二度と戻ってこられなくなることもあります。室内飼いの猫は外の環境に慣れていないため、ちょっとした隙に飛び出してパニックになってしまうことも。
ベランダの窓や玄関ドアを開けた瞬間に逃げ出すケースが多く、飼い主が気づいた時にはもう姿が見えなくなっていることも少なくありません。
脱走を防ぐためには、以下の対策を講じましょう。
- 玄関にペットゲートを設置する
- 窓に網戸ストッパーをつける
- ベランダに出さない
- 宅配便受け取り時は猫をケージに入れる
- 首輪に迷子札をつけておく
「うちの猫は大丈夫」と油断せず、日頃から脱走対策を徹底することが大切です。
留守番時の配慮をする
一人暮らしで猫を飼う場合、日中は猫だけで留守番させることになります。飼い主がいない時間でも、猫が安全で快適に過ごせるよう環境を整えてあげることが大切です。
- 新鮮な水を複数箇所に用意する
- 清潔なトイレを用意する
- おもちゃを置いておく
- カーテンを開けておく
- 自動給餌器を活用する
- ペットカメラを設置する
猫は比較的留守番が得意な動物ですが、何の準備もせずに長時間家を空けるのは危険です。水が飲めなくなったり、トイレが汚れたままになったりすると、猫にストレスがかかります。
まとめ

一人暮らしでも猫を飼うことは十分に可能ですが、ペット可物件であることや経済的な余裕、最後まで責任を持つ覚悟が必要です。
猫は散歩が不要で留守番もできるため、比較的飼いやすいペットですが、費用面や安全対策、温度管理など注意すべき点も多くあります。
十分な準備と正しい知識があれば、一人暮らしでも猫との幸せな暮らしを実現できます。大切な命を預かる責任を持って、猫と素敵な生活を始めましょう。

