同棲生活がある程度落ち着いてくると、「猫を飼いたい」と考えるカップルも少なくありません。可愛い猫がふたりの共通の話題となり、一緒に過ごす時間も増えて、より絆が深まる可能性があります。
しかし、猫を飼うことは想像以上に責任が伴います。毎日の世話や費用の負担、長期旅行が難しくなるなど、デメリットも存在するため安易に決めるべきではありません。特に同棲カップルの場合、将来的に関係が変化する可能性も考慮する必要があります。
本記事では、同棲で猫を飼うメリットとデメリット、注意点や適したタイミングまで詳しく解説していきます。猫との幸せな生活を実現するために、ぜひ参考にしてください。

同棲カップルが猫を飼うメリット

同棲カップルが猫を飼うことには、ふたりの関係をより良くするさまざまなメリットがあります。猫という共通の存在ができることで、会話が増えたり一緒に過ごす時間が長くなったりと、カップルの絆を深めるきっかけになるでしょう。
ここでは、同棲カップルが猫を飼うメリットを解説します。
- 共通の話題が増える
猫の話題で会話が弾みふたりのコミュニケーションが活発になる - ふたりで過ごす時間が増える
猫との時間を共有することで自然と一緒にいる時間が長くなる - 相手の新しい一面が見られる
猫への接し方から相手の優しさや責任感が見えてくる - 責任感が育つ
命を預かることでふたりとも成長し将来への準備になる
共通の話題が増える
猫を飼うことで、ふたりの間に共通の話題が自然と増えていきます。日々の猫の様子や可愛らしい仕草、面白いエピソードなど、会話のネタが尽きることがありません。
仕事から帰宅した後も、「今日こんなことをしていた」「こんな可愛い寝顔だった」と猫の話題で盛り上がれます。写真を見せ合ったり、SNSに投稿したりすることも楽しみのひとつになるでしょう。
また、猫の体調や行動で気になることがあれば、ふたりで話し合って解決策を考える機会も増えます。共通の関心事があることで、コミュニケーションが活発になり、関係性もより深まっていきます。
ふたりで過ごす時間が増える
猫を飼うと、猫のために早く帰宅するようになり、自然とふたりで過ごす時間が増えていきます。仕事終わりに飲みに行く機会が減り、猫と一緒に過ごす時間を優先するようになるカップルも多いです。
それまで終業後は別々の予定で過ごすことが多かったカップルでも、猫を迎えてからは「早く帰って猫に会いたい」という思いが強くなります。
猫が出迎えてくれる姿を想像すると、飲み会の誘いも断りやすくなるでしょう。家にいる時間も、猫と一緒に遊んだり、甘えてくる姿を見守ったりと、自然と同じ空間を共有する機会が増えます。
それぞれがスマホを見て過ごすのではなく、猫という共通の存在に目を向けることで、より充実した時間を過ごせるようになります。
相手の新しい一面が見られる
猫を飼うことで、それまで見えなかった相手の意外な一面を発見できます。猫への接し方や世話の仕方から、相手の性格や価値観がより深く理解できるようになるでしょう。
猫を通して見えてくる相手の一面には、以下のようなものがあります。
- 優しさや思いやり
- 責任感の強さ
- 忍耐力
- 計画性
普段はクールな印象の相手が猫には赤ちゃん言葉で話しかけていたり、仕事で疲れているのに猫の世話を優先したりする姿を見ると、新たな魅力を感じられます。逆に、猫がいたずらをした時にどう対応するかで、相手の本質が見えてくることもあるでしょう。
感情的に怒ったりせず、根気強く向き合える人なのか、それとも面倒なことから逃げてしまう人なのか、猫との関わり方で判断できます。
結婚を考えている場合、猫への態度は将来子育てをする際の参考にもなります。
責任感が育つ
猫を飼うことは、ひとつの命を預かる責任を負うことです。毎日の世話を通じて、ふたりとも自然と責任感が育っていきます。この経験は将来結婚や子育てをする際の良い練習にもなるでしょう。
猫は言葉を話せないため、飼い主が体調の変化や欲求に気づいてあげなければなりません。普段の様子を注意深く観察し、異変があればすぐに動物病院に連れて行く判断力も大切です。
また「面倒だから今日はやらない」という選択肢はありません。トイレ掃除やフードの補充など、毎日必ずやらなければならないことがあります。こうした積み重ねが、責任感を育てます。
同棲カップルが猫を飼うデメリット
猫を飼うことにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。デメリットを理解せずに飼い始めてしまうと、後で後悔することになりかねません。
ここでは、同棲カップルが猫を飼うデメリットを解説します。
- 費用がかかる
フードや医療費など継続的に出費が必要になる - 世話の負担が増える
毎日のトイレ掃除など手間がかかる - 長期の外出が難しくなる
旅行や出張時に預け先が必要になる
費用がかかる
猫を飼うには、フード代や医療費など継続的に費用がかかります。同棲カップルの場合、それぞれの生活費に加えて猫の飼育費用も負担しなければならないため、経済的な余裕が必要です。
猫の飼育にかかる主な費用は以下の通りです。
- 初期費用
- フード代
- トイレ・猫砂代
- その他日用品代
- 医療費
猫の生涯費用は約200万円から300万円といわれており、決して安くない金額です。どちらか一方に負担が偏ると不満が溜まってしまうため、事前に費用の分担方法を決めておく必要があります。
また、突発的な病気やケガで高額な治療費が発生することもあります。手術が必要になれば10万円以上かかることも珍しくないため、もしもの時に備えてペット用の貯金を用意しておくと安心です。
経済的に余裕がない状態で猫を飼うと、ふたりの関係にも悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重に判断しましょう。
なお、猫を飼うのにかかる初期費用は、以下の記事で詳しく解説しているのでご参考ください。

世話の負担が増える
猫を飼うと、毎日の世話が必要になり生活に負担が増えます。トイレ掃除やフードの補充、ブラッシングなど、やるべきことは意外と多く、疲れている日でも休むことはできません。
猫の世話で必要な日常的な作業は、以下の通りです。
- トイレ掃除
- フードと水の管理
- ブラッシング
- 爪切り
- 遊び相手
これらの世話をどちらか一方だけが担当すると、不公平感から不満が生まれやすくなります。「いつも自分ばかりがやっている」という思いが募ると、関係にヒビが入る原因にもなりかねません。
特に仕事が忙しい時期や体調が悪い時でも、猫の世話は待ってくれません。朝早く起きてトイレ掃除をしたり、帰宅後すぐにフードを与えたりと、自分の時間を削る必要があります。
ふたりで役割分担を明確にしておかないと、後々トラブルの原因になるため注意が必要です。
長期の外出が難しくなる
猫を飼うと、長期間家を空けることが難しくなります。旅行好きのカップルにとっては、これまでのように気軽にふたりで出かけられなくなることがデメリットになるでしょう。
万が一どうしても長期で外出する際は、以下のいずれかの対応が必要です。
- ペットホテルに預ける
- ペットシッターを依頼する
- 家族や友人に頼む
- どちらか一方が残る
猫によっては環境の変化に敏感で、ペットホテルに預けると強いストレスを感じることもあります。飼い主と離れることで食欲がなくなったり、体調を崩したりするケースも珍しくありません。
また、ペットホテルやペットシッターを利用すれば追加費用もかかるため、旅行の予算も高くなります。
海外旅行や長期の帰省など、数日間家を空ける予定がある場合は、事前に預け先を確保しておく必要があります。とはいえ、猫を最優先に考え、旅行は控えるなどの覚悟が大切です。
なお、猫の留守番が何日までOKか気になる方は、以下の記事もご参考ください。

同棲カップルが猫を飼う際の注意点

同棲カップルが猫を飼う場合、ふたりだけでなく猫も幸せに暮らせるよう、いくつかの注意点があります。事前にしっかり確認し、話し合っておくことでトラブルを防げます。
ここでは、同棲カップルが猫を飼う際の注意点を解説します。
- ペット可の物件に住む
猫の飼育が認められた物件を選ぶ - 同棲解消時の引き取り先を考える
別れた場合にどうするか事前に決める - 世話の分担を決める
役割を明確にして不公平感をなくす
ペット可の物件に住む
猫を飼う大前提として、ペット飼育が認められている物件に住んでいる必要があります。ペット不可の物件で内緒で飼うことは契約違反となり、重大なトラブルを引き起こすため絶対に避けましょう。
ただし、ペット可物件といっても、全てのペットを飼えるわけではありません。物件によっては小型犬のみ可で猫は不可というケースもあります。そのため、管理規約や賃貸借契約書で、猫の飼育が許可されているか必ず確認しましょう。
また、ペット不可の物件でこっそり飼うのは厳禁です。鳴き声や臭いで近隣住民から苦情が来たり、大家さんにバレたりすれば、違約金の請求や強制退去を求められる可能性があります。現在ペット不可の物件に住んでいる場合は、まずペット可物件への引っ越しを検討しましょう。
同棲解消時の引き取り先を考える
考えたくないことかもしれませんが、将来的に同棲を解消する可能性についても事前に話し合っておく必要があります。別れた後に猫をどうするかで揉めないよう、あらかじめ決めておきましょう。
同棲解消前に決めておくべきことは、以下の通りです。
- 引き取る優先順位
- 引き取れない場合の選択肢
- 費用の清算方法
- 定期的な面会
最悪なのは「新居では飼えない」「もう飼いたくない」とふたりとも引き取りを拒否し、猫の行き先がなくなってしまう事態です。猫を保護施設に預けたり、知人に押し付けたりすることは、猫にとって大きなストレスになります。
理想的なのは、どちらか一方が責任を持って引き取ると最初から決めておくことです。経済的に余裕がある方、ペット可物件に住める方など、条件を考慮して話し合いましょう。
世話の分担を決める
猫の世話をどちらか一方だけが担当すると、不公平感から不満が溜まってしまいます。そのため、事前に役割分担を明確にしておきましょう。
世話の分担で決めておくべきことは、以下の通りです。
- トイレ掃除の当番
- フードの管理
- 遊び相手
- 通院の付き添い
- 費用の分担
例えば、朝のトイレ掃除とフードは早起きな方が担当し、夜のトイレ掃除と遊び相手は帰宅が早い方が担当するなど、お互いのライフスタイルに合わせて分担すると良いでしょう。
定期的に話し合いの機会を設けて、負担が偏っていないか確認することも大切です。
同棲カップルが猫を飼うのに適したタイミング
猫を飼いたいと思っても、同棲を始めてすぐに迎えるのは避けた方が良いでしょう。適切なタイミングで猫を迎えることで、猫もふたりも幸せに暮らせる環境が整います。
ここでは、同棲カップルが猫を飼うのに適したタイミングを解説します。
- 同棲生活が安定してから
ふたりの生活リズムが整ってから迎える - 結婚の予定が明確になってから
将来の見通しが立ってから飼い始める - 経済的に余裕ができてから
猫の飼育費用を無理なく負担できる状態から飼い始める
同棲生活が安定してから
同棲を始めたばかりの時期は、お互いの生活リズムやルールを調整する段階です。この時期に猫を迎えると、ふたりの関係構築と猫の世話の両方に追われて負担が大きくなってしまいます。
同棲を始めてすぐは、生活習慣の違いから些細なことで喧嘩になることも少なくありません。朝型と夜型の違いや掃除の頻度など、一緒に暮らして初めて気づくことがたくさんあります。
こうした調整期間に猫を迎えると、猫の世話をめぐって新たな対立が生まれる可能性があります。まずはふたりだけの生活を安定させ、お互いを理解し合える関係を築いてから猫を迎えましょう。
低でも同棲開始から半年以上経過し、生活が落ち着いてからが理想的です。
結婚の予定が明確になってから
同棲カップルの場合、将来的に結婚するかどうかが不透明なまま猫を飼うのはリスクが高いです。結婚の予定が明確になってから猫を迎えることで、将来的なトラブルを避けられます。
同棲はあくまで結婚前の段階であり、別れる可能性もゼロではありません。結婚の話が全く出ていない状態で猫を飼ってしまうと、万が一別れた時に猫の引き取りで揉める原因になります。
また、結婚後に引っ越す可能性がある場合、新居がペット可物件かどうかも重要です。
結婚を機にマンションを購入したり、どちらかの実家近くに引っ越したりする際、猫を飼える環境かどうか事前に確認しておきましょう。将来のビジョンがふたりの間で一致し、結婚の予定が具体的になってから猫を迎える方が安心です。
経済的に余裕ができてから
猫を飼うには初期費用や毎月の飼育費用など、継続的にお金がかかります。経済的に余裕がない状態で猫を飼うと、ふたりの生活も苦しくなってしまうため、十分な貯蓄ができてから迎えましょう。
同棲カップルの場合、それぞれの収入や貯蓄額が異なることも多いです。猫の飼育費用をどう分担するか事前に話し合い、お互いが無理なく負担できる状態かどうか確認してください。
特に注意したいのが突発的な医療費です。病気やケガで手術が必要になれば、数十万円かかることも。「お金がないから治療を諦める」という事態だけは避けなければなりません。
ふたりで月々数千円ずつペット用の貯金をしておくと、もしもの時に安心です。自分たちの生活を圧迫せず、猫にも十分なケアができる経済状態になってから迎えましょう。
まとめ

同棲カップルが猫を飼うことには、共通の話題が増えたり二人で過ごす時間が長くなったりと、多くのメリットがあります。しかし、同時に費用や世話の負担、長期外出の制約など、デメリットも存在することを忘れてはいけません。
猫を迎える前に、ペット可物件に住んでいるか、世話や費用の分担はどうするか、同棲解消時の引き取り先はどうするかなど、しっかり話し合うことが大切です。また、同棲生活が安定し、結婚の予定が明確で、経済的に余裕がある状態になってから迎えることをおすすめします。
猫の寿命は15年以上と長いため、一時の感情で飼い始めるのではなく、最後まで責任を持って飼えるか冷静に判断しましょう。

