保護猫と暮らしたいと思っても、今の状況で迎えられるのか不安になる方は多いはずです。
保護団体にはそれぞれの譲渡基準があり、決して簡単に迎えられるわけではありません。だからこそ、まずは生活環境やライフスタイルが保護猫の受け入れに適しているかを丁寧に見直すことが大切です。
本記事では、保護猫の迎え方を紹介します。お迎えにかかる費用や受け入れ準備についても解説しているので、保護猫のお迎えを検討している方は、ぜひご参考ください。

保護猫を迎える方法

保護猫と暮らすことを考え始めたら、まずは安心して迎えられる場所を探すことが大切です。保護猫を探すには、主に以下の方法があります。
- 保護団体
- 譲渡会
- 動物愛護センター
- 保護猫カフェ
- 動物病院
- 里親募集サイト
- SNS
保護猫を迎えるには、譲渡会が一般的に知られていますが、実は他にもさまざまあります。
ただし、里親募集サイトやSNSでは悪徳なケースも存在するのが実情です。そのため、なるべく保護団体や譲渡会などの信頼できる場所から迎えることをおすすめします。
また、気になる猫が見つかったら写真だけで判断せず、実際に会って雰囲気や相性を確かめてみましょう。保護団体によっては、猫が新しい環境に慣れられるかを確認するためにトライアル期間を設けていることもあります。
保護猫の譲渡会について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。

保護猫のお迎えにかかる費用
保護猫を迎える際、生体自体に費用がかかることはありません。ただし、一般的に猫の健康管理にかかった費用を譲渡費用として里親側が負担する仕組みとなっています。
お迎えの際に必要となる費用には、以下が挙げられます。
- ワクチン接種費
- ウイルス検査費
- 避妊・去勢手術費
- マイクロチップ装着費
- 保護中にかかった医療費
- 飼育管理のための諸経費
保護猫=無料で迎え入れられると考える方も多いですが、保護団体や譲渡会から迎え入れる場合は譲渡費用を請求されるケースがほとんどです。合計はおおむね1〜3万円台、医療処置が多い場合は3〜5万円前後と考えましょう。
保護猫の費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。

保護猫を迎える条件
保護猫のお迎えは誰でもできるわけではなく、猫の安全を守るために譲渡条件がいくつか設けられています。誰でも迎え入れられると勘違いする方も多いですが、猫が安心して暮らせるようにするための大切な配慮です。
一般的に確認される条件として、以下が挙げられます。
- ペット可物件に住んでいる
- 家族全員が猫を迎えることに同意している
- 室内飼育が徹底できる
- 不妊・去勢手術をする
- 長時間自宅を留守にしない
- カップルではなく結婚している
- 最後まで愛情を持って暮らせる
上記の他にも、小さい子どもがいる場合は譲渡を断られたり、60歳以上の方が里親を希望する場合は後見人が必要だったりなど、団体によって条件はさまざまです。
基本的にペットショップから迎え入れるよりも厳しく条件が定められており、決して簡単に迎え入れることはできません。保護猫の迎え入れを考える際は、条件を満たせているかよく確認しましょう。
保護猫を迎える流れ

保護猫のお迎えは、気になる猫を見つけたらすぐに迎え入れられるわけではありません。いくつかのステップを踏んでから、正式な譲渡が決まります。
ここでは、保護猫を迎える流れを解説します。
- 保護団体や譲渡会を探す
信頼できる団体から探す - 猫と面会する
相性や性格を確認する - トライアルを実施する
生活環境に馴染むか確かめる - 正式譲渡の手続きを進める
契約を交わして正式に迎え入れる
1.保護団体や譲渡会を探す
まず保護猫を迎えるために、安心して相談できる保護団体や譲渡会を見つけましょう。団体によって活動方針や譲渡基準が異なるため、ホームページやSNSでの発信内容、過去の譲渡実績などを確認しながら選ぶことが大切です。
実際に譲渡会へ足を運ぶと、猫の様子だけでなくスタッフの説明や対応から団体の雰囲気をつかみやすく、信頼できるかどうかの判断もしやすくなるでしょう。
2.猫と面会する
面会は、写真やプロフィールだけではわからない猫の雰囲気や性格を確かめられる大切な時間です。実際に会ってみると、人懐っこい猫もいれば、警戒心が強い猫もいます。相性を確かめるためにも、面会の時間は大切にしましょう。
また、面会では無理に触れたり抱っこしたりせず、猫のペースに合わせて様子を見守ることが大切です。猫が緊張している場合は、少し離れた場所から静かに観察するだけでも十分です。
気になる猫がいれば、保護主さんやスタッフに保護の経緯や普段の性格などを聞いてみましょう。
3.トライアルを実施する
トライアルは、猫が新しい環境で無理なく過ごせるか、家族との相性に問題がないかを確かめるための大切な期間です。多くの保護団体では、1〜2週間ほどのトライアルを設けています。
トライアル期間では、以下のポイントを確認してみましょう。
- 食欲や排泄が安定しているか
- 先住猫との相性は問題ないか
- 安心して過ごせているか
実際に一緒に暮らしてみることで、面会だけではわからない性格の細かな部分や、生活リズムとの相性が自然と見えてきます。ただし、猫にとってもお試し期間であるため、無理に距離を縮めようとせず、静かな環境で見守りましょう。
4.正式譲渡の手続きを進める
トライアル期間を問題なく終え、猫が新しい環境に落ち着いて暮らせると判断されたら、いよいよ正式譲渡の手続きに進みます。正式譲渡では、保護団体と里親の間で契約書を交わし、今後の飼育方針や注意点などをあらためて確認します。
手続きを終えると猫は正式に家族の一員となり、ここからが本当のスタートです。迎え入れられた猫が穏やかに過ごせるよう、これまで以上に丁寧に向き合っていくことが大切です。
保護猫を受け入れるための準備
保護猫を迎える前には、猫が安心して暮らせる環境を整えましょう。正式譲渡が決まってから環境を整えるのではなく、トライアル前に受け入れ準備を済ませておくことが大切です。
ここでは、保護猫を受け入れるための準備を紹介します。
- キャットフードやトイレなど生活用品を購入する
必要な物を揃えて落ち着ける環境をつくる - 脱走や怪我防止などの安全対策を行う
安全に暮らせるよう対策を行う - ペット保険に加入する
万が一の治療に備えておく
キャットフードやトイレなど生活用品を購入する
保護猫を迎える前に、生活に必要な物を揃えておくことはとても大切です。猫は環境が変わると不安になりやすく、慣れない匂いや使いづらい物があるとストレスの原因になります。
保護主さんが普段食べているフードや使っていたトイレ砂を教えてくれる場合は、できるだけ同じものを用意すると安心です。また、保護主さんからフードをもらえる場合もあります。
なお、保護猫を迎え入れる際に最低限揃えたいものとして、以下が挙げられます。
- キャットフード
- トイレ
- トイレ砂
- 食器
- 爪とぎ
- キャリーケース
寝床はふかふかのベッドにこだわる必要はなく、段ボールに毛布を敷いたものでも十分快適に過ごせます。警戒心が強い子を迎え入れる場合は、安心できるようケージも用意しておくと良いでしょう。
脱走や怪我防止などの安全対策を行う
新しい環境は猫にとって予測できない刺激が多く、思わぬ事故につながることがあります。
特に保護猫は警戒心が強い場合も多く、驚いて窓やドアの隙間から外へ飛び出してしまうケースは少なくありません。そのため、保護猫を迎え入れる前に、家の中の危険になりそうな場所をひとつずつ見直しておくことが大切です。
窓や網戸にはストッパーや補強用品を付け、玄関には脱走防止ゲートを設置すると安心です。キッチンは刃物や熱源が多いため、猫が入れないように工夫しましょう。
また、誤飲しやすい小物やコード類は片づけ、段差や高い場所からの落下にも注意が必要です。
ペット保険に加入する
保護猫を迎える際は、万が一の通院や治療に備えてペット保険へ加入しておくと安心です。
保護猫は過去の生活環境がわからない場合も多く、迎え入れて間もない時期は体調を崩しやすいため、備えがあると心強いでしょう。
ペット保険は、年齢が上がるほど保険料が高くなる傾向があり、加入できる年齢制限を設けている保険会社もあります。そのため、迎え入れてすぐのタイミングで検討しておくことがおすすめです。
近年は、通院・入院・手術を幅広くカバーする保険だけでなく、予防医療を補助するタイプや、必要な範囲だけ選べるシンプルな設計の保険も増えています。
まとめ

保護猫を迎えることは、決して簡単ではありません。譲渡条件やトライアル期間など手間に感じるかもしれませんが、どれも猫が安心して暮らすための大切な工程です。
迎える側が落ち着いて向き合うことで、猫は少しずつ心をひらき、新しい環境にも馴染みやすくなります。無理に距離を縮めようとせず、そっと寄り添う気持ちが大切です。
丁寧に準備を進めていけば、猫との信頼関係も自然と育ち、心地よい毎日を一緒に迎えられます。ゆっくり猫のペースに寄り添いながら、新しい生活に向けて環境を整えていきましょう。

